空間と体験の可能性を追求する乃村工藝社のオウンドメディアnomlog(ノムログ)。
サトウ ヒデキ テクニカルディレクター(いろいろ擬態中)
テクニカルディレクター(いろいろ擬態中)

インターンシップをプランニングする -後編-

2021/06/11
こんにちは、今回もヒデキが担当いたします。
前編では、主に 『ワタシとインターンシップとの関わり』 についてお話いたしました。
インターンシップをプランニングする -前編-

後編では、昨年2020年10~11月に開催された 『オンラインを活用したインターンシッププログラム』をメインに、お話したいと思います。
 

■乃村工藝社初のオンラインによるインターンシップ



2019年までの当社のインターンシップは、お台場本社または大阪事業所の一室に、参加学生と担当スタッフが一堂に会してプログラムを開催してきましたが、2020年の夏、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策の観点から、それまでに進めていた実施計画を一旦白紙に戻し、オンライン化に向けて舵を切りました。ちなみに、オンライン用のプラットホームは、Microsoft社のTeamsを年利用しています。

PCによるリモートワークとなるため、スタッフは自宅や会社の自席で対応することも可能でしたが、プログラムを進行する上で、密なコミュニケーション(物理的な『密』ではない)が必要であり、何かあった時の即時対応に備えて配信会場に主だったスタッフが集まりました。 配信会場は、もともと学生のみなさんを招くために用意していた80名収用のセミナールームを使用し、スタッフ同士が十分なディスタンスを確保した席配置に加えて、マスク着用(配信時は顏が見え、表情もわかるように外す)を基本とした感染防止対策のもと実行しました。



※広いセミナールームがオンラインプログラムの配信会場、対応スタッフの席配置は十分なディスタンスを確保

 

■オンラインでも、“エンタメ性”は変わらず

前編でもお話しましたが、学生のみなさんには、「肩肘張らずに楽しみながらの参加で、ノムラマインドを感じ取って欲しい!」をモットーとしているからこそ、オンラインによるハンディキャップを逆手に取るかのようなエンターテインメント性の向上を図り、 そこは、“一級プレゼン士”の異名を持つ(一部の間だけですが)ワタシですので、リモートプレゼン用の講義資料にも時勢を反映したコンテンツと気合(ニヤケどころとサプライズ)を満載してプログラム内容を再構築しました。 実際にリモートでの講義中には、「なんだか、エンタメ番組のMCになってしまったみたいだ!」 と自分自身が感じる場面もありました。

具体的なプログラムの内容については、「参加者だけのお楽しみ!」を理由に、ここでは詳しくお話することはできないのですが(ホントはしたい!)、概要だけをお話すると、オンライン化で一新した体験プログラムにおいても、【営業・プランニング・デザイン・ディレクター】といった、乃村工藝社の業務を遂行する主な4職種について理解を深めてもらうことを目的に、学生のみなさんには社員になったつもりで架空のプロジェクトに参加してもらい、「ノムラの仕事の楽しさや面白さ、また辛さや苦しみまでも体感できる内容」としています。 「苦しみまでも」は重要なポイントです。 仕事って、楽しさや面白さだけ伝えても実感が湧きませんからね。 加えて、学生のみなさんに年齢が近い若手社員やワタシのようにノムラ勤続年数が長く、酸いも甘いも噛み分けるベテラン社員との交流のなかで、「リアルな話が聞ける時間」を設けるなど、乃村工藝社とその業務をさまざまな側面から体感できる盛りだくさんなプログラムとなっています。


※ 自己紹介の画面はこんなお茶目な写真から。学生のみなさんにも会社の仲間同様に、「ヒデキさん」と呼んでもらいます。

 

■オンライン化による課題と対策

初めての【オンライン化】に先立って、以下のような懸念事項が浮かび上がりました。
1. 参加学生のみなさんへのケア不足 (作業進行の補助やトラブル対応、体調管理など)
2. 体験プログラムにおける学生のみなさんへのアドバイスやフォロー回数の低下
3. 不慣れなリモート参加による疲労

これらに関しては、1回に参加できる人数をこれまでの約50名から半数に抑え、十分にケアが可能な人数設定に変更。 また、2日間の工程を1日に組み直し(1Day化)、その分、開催回数を3回から6回とすることで、予定していた受け入れ人数と同数を確保しました。 結果的に1Day化は、社会的に定着し始めたばかりで、まだ慣れないリモートワークによる参加された学生のみなさんの疲労度を抑えることにも効果があったのではと感じています。

また、開催回数が増えたことで、スタッフ側の対応力や習熟度が日ごとに上がっていくのを実感しました。 最初の4日間は毎日連続だったので、スタッフはケッコウ大変でしたけど(苦笑) 1回に受け入れられる人数を半数としましたが、受け入れ側(スタッフ)の人数は増員されました。

■ 採用担当スタッフが、サポート役として班分けしたチームにそれぞれ専任で付き添う。
これは、学生のみなさんの作業進行状況や体調などを常にスタッフの誰かが把握できるというメリットに加えて、チームの作業進行を促す役割も担います。

■これまでパートタイム対応だったアドバイザー役をフルタイム対応とする。
1Day化により、学生のみなさんに与えられる作業時間が短縮され、そのフォローを目的に若手プランナー数名を加えたアドバイザーが各チームを巡回しました。 「船頭多くして、船山を上る」の懸念もありましたが、体験後の学生のみなさんへのヒアリングによると、「心強かった」、「アドバイスがためになった」など好評でした。

■リモートワークの通信障害などに備えて、専門の技術者が常駐し対応に当たる。
オンラインでの【通信トラブル】は、「あって当たり前」の覚悟が必要です。実際に、学生のみなさん側のネット環境やPC機器の相性などが原因で、通信トラブルは何度か発生しましたが、この対応のおかげで、全体の進行を中断せずに済む場面も多々あり、有効な対策となりました。

■本番さながらのリハーサルによる不備の洗い出し
この日のために、スタッフ以外の社員の協力を仰ぎ、ほぼオンタイムでの事前リハーサルを実施しました。 「他チームのサポート役の声を拾ってしまっている」、「画面と音声にタイムラグがある」、「BGMが大きくて話し声が聞き取りづらい」、など、リアルとは異なる環境下での注意点、自分が作成したパワポ資料や話し方の修正点などが浮き彫りになり、また肩慣らしの良い練習になりました。 



※ サポート役4名(ウチ司会進行1名)+アドバイザー役3名(ワタシを含む)+トラブル対応の技術者1名+管理者が配信会場に常駐



※ プログラムの終了後には、毎回スタッフ全員が集まってその日を振り返り修正すべきところなどを話しあう
 

■オンラインによる【メリット】は何か?

オンラインによる初めてのインターンシッププログラムを終えて、同じ空間で対面でのコミュニケーションが行えたこれまでのプログラムと比べると、やはり、さまざまな場面でやりにくさを感じてしまうことは多々あり、当初は、「一時的な緊急措置なのでしかたがない」と考えていましたが、あれから半年が過ぎ、在宅勤務推奨の働き方は今も継続されている状況のなか、実際の業務においても、リモートでの打合せや会議が当たり前の現在の業務事情を鑑みると、「これはある意味、リアルな職業体験なのかも知れないな」と、長引く緊急事態宣言下に働く今に至っては、時勢に即したスタイルであるようにも思います。


リモートでは、リアルな会社の雰囲気を感じることは叶いませんが、会社までの移動時間や交通費の負担がなく、全国どこからでも(海外だって!)気軽に参加できることは、学生のみなさんにとっては大きなメリットと言えます。 
これまでにも公共交通機関の遅延や運休、台風接近などの悪天候への対応に腐心したこともありましたが、それらに対する学生のみなさんの安全確保や不安解消の面においての心配が軽減されました。

今回は、スタッフ以外に協力してくれた若手社員にも【配信会場】に集まってもらいましたが、配信のタイミングさえ上手く合えば、手の離せない現場や自宅などからの参加も可能であり、リモートワーク環境や対応アプリの改善と進化、また使い手の慣れや習熟度の向上により、参加側、開催者側の両者にとってのハードルは下がり、スタンダードな体験プログラムとなる可能性は高いと感じています。

「個人的にはどちらが良いか?」 と問われれば、より親密なコミュニケーションを第一と考えるワタシは、大きな声で「リアル開催!」と即答しますが(苦笑)

 

■おわりに

前/後編2回に亘り、ワタシが関わった範囲のなかで【インターンシップ】についてのお話をお届けいたしました。

今日現在、採用担当者からの今年の講師役への依頼は未だ届いておりませんので(待ってるぜ!)、今年のインターンシップに関われるかどうかは全くの白紙状態ですが、これまで学生のみなさんに向けて、興味を持ってわかりやすくお伝えするための資料作りや熱いコミュニケーションを通して、自分自身が会社や“ノムラの仕事”について見つめ直す良い機会であったり、プレゼンをはじめとしたプランニングスキルの向上に役立つ経験になったりと、多くの面で勉強をさせてもらう機会を得たと感じています。 

現業に携わっている一般の社員のなかには、インターンシップに関わることは、「面倒な奉仕作業だ」と思っている人も少なくありません。 しかし、 特に若手社員には、「自分自身の貴重な成長体験につながる ‟ラッキーチャンス”が来た!」と、考えてもらえたらと良いと思っています。 若手社員に限らず、取り組み方によってはベテラン社員であってもきっと、「新鮮な気持ちや発見に出会える時間」になるはずです。

この記事を読んで、乃村工藝社のインターンシップに興味を持ってくださった学生のみなさんには、是非、「実際のプログラム内容はどうなっているのか?」を参加して体験してもらい、ご自分の眼で確かめて頂きたいと思います。 (シツコイようですが、ワタシがいるかどうかはワカリマセン!)

また、インターンシップを開催している会社にお勤めの社会人のみなさんには、これを機会に、自社のインターシップを一度見学してもらうことをおススメいたします。 アナタやアナタの会社にとって、新たな気づきや成長をもたらすヒントに出会えるかも知れませんよ。 
そして、「エンタメなインターンシップに興味をもった!」という企業のみなさま、ワタシごときでよろしければ (実際のところインターンシップは本業ではございませんけれど)、いろいろとお話をさせて頂けたら、「新たなコラボレーションが生まれるかも!」と存じますので、お声掛け頂けたら嬉しく思います。


おしまい    サトウ ヒデキ

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インターンシップをプランニングする -前編-
乃村工藝社HP・新卒採用/インターンシップ

『ヒデキのゆるゆる渚歩記』 back number はこちら!     
 ep6「コロナ禍の浜辺」  ep5「漂着ゴミ図鑑」 ep4「いきもの図鑑」 ep3「自然感察眼」
 ep2「ボトルメッセージ ep1「海岸ミュージアム」


 
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