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サトウ ヒデキ テクニカルディレクター(いろいろ擬態中)
テクニカルディレクター(いろいろ擬態中)

ノムログ編集部オリジナル企画|新・空間歳時記をつくる Vol.3 秋のイベント ー予告編ー

2020/11/19

これまでのおさらい

春に【お花見】、夏に【夏合宿】と、我らノムログ編集部スタッフは、New Normal を探るべく日本の四季の行事をオンラインという2次元空間の中で開催するというチャレンジを行ってきました。

※関連記事はこちら
【Vol.1】オンラインお花見(企画編/体験編/考察編) 【Vol.2】オンライン夏合宿(企画編/体験編/考察編

本来は、我々ノムラ社員がもっとも得意とするリアル空間(3次元)において、空間の可能性を広げるべく、「2020年は、さまざまな実験的季節イベントを開催するぞ!」と、鼻息荒くスタートしようという矢先に、世界はコロナ禍に突入。感染防止対策として非対面型のイベントを模索した結果、オンライン開催となり、そのオンライン季節イベントの体験性や可能性を探るために、『1.仮説 2.実証 3.考察』の工程を春と夏に実施し、オンライン下でのコミュニケーション力を高める“共感力”というキーワードを抽出しましたが、オンラインイベントの回を重ねるごとに「やっぱりオンラインより、オフライン、リアルの方がいいよなあ」という想いが膨らんでゆく『三段逆スライド方式』のスパイラルに巻き込まれてしまうのでした。(なんのこっちゃ)

 

“次回のイベント”を考える

季節は流れ、陽光はやわらぎ、耳に夜の虫の音が心地よく響くようになるにつれ、お腹の虫も元気になって食欲を増す時節を迎えた頃、ノムログ編集会議では、「次の季節イベントさ、どうすんべえよ?」という話になりました。

あらためて、春夏イベントの経緯を振り返りながら、次回の『新・空間歳時記』の開催について編集会議やチャットの中で、幾度にも及ぶ意見交換が行われたのです。(マジ)

当初から春夏秋冬ごとの季節イベントを開催することを目標としていたので、次回はをテーマとしたイベントをとなるワケですが、そのあとのも念頭に入れてアイデアを考えることになりました。

結論から先にお話ししてしまうと、次回のテーマは、【お月見】に決定しました!
このテーマに辿り着くには、いろいろと道程がありましたので、そちらにも少し触れておきましょう。



次回のイベント概要を決めるにあたり、各スタッフからさまざまなアイデアが寄せられました。

【芸術の秋/読書の秋/食欲の秋】を題材にした企画や【運動会】の開催案、ここ数年日本にも定着してきた感のある【ハロウィン】などの秋の季節行事に加え、年末に向けて行われる慰労行事ともいうべき【社員旅行】【忘年会】などがアイデアとして上がりました。加えて、ノムログスタッフ以外のゲストを招いて、参加者の規模を拡大して新たなイベントの在り方を共創するなどの意見もでました。



※ノムログ編集部各スタッフによる企画書たち。中には「ヒデキの渚歩記」の現場にレポーターを派遣し、オンラインで渚を見に行くツアーなんていう企画案も!(ワタシの案じゃないです)


しかし現状は、新型コロナウイルス感染の脅威は未だ収まっておらず、次回も春夏同様、非対面型のイベント開催を念頭に置いた計画とせねばならぬ状況に変わりはありません。

イベントのテーマはさておき、春夏同様にオンラインでのイベント開催とした場合、

◆ これまでの『1.仮説 2.実証 3.考察』の流れを汲んだスタイルを踏襲してゆくべきか? 
◆ そもそもワタシたちは、オンラインの可能性を検証していくことが目的だったのか?
◆ はたして、この流れで、読者の方々は興味を持ってそれらの記事を読んでくれるのだろうか?


さまざまな???が浮かび上がり、会議は暫し膠着状態に陥ります。

そこで、この企画の意図を表す『新・空間歳時記』というタイトルに立ち返って、日本古来の季節行事にフォーカスし、その由来や意義を知り、掘り下げ、新たなスタイルの楽しみ方を実践するという本来の立ち位置に戻ってみることしたのです。
 

なぜ【お月見】なのか?

日本古来の風習であり、夜空に浮かぶお月様を愛でることを主な目的として秋に行われる【お月見】。
平安時代の和歌にも詠われ、代表的な秋の風物詩であり、メジャーな国民行事のひとつだと思います。

しかしです、 皆さん、最近【お月見】しましたか? 

スーパームーンブルームーンなど、そんなキーワードでメディアニュースが報じた時などは、意識して夜空を見上げることがあるかもしれません。でも、本来の作法での【お月見】って、もしかしてちゃんとやったことがある人は少ないのではないでしょうか?

「新・空間歳時記 を体現する日本文化の季節イベントとして、【お月見】はベストマッチではなかろうか?」
10年ほど前、お台場の海辺の公園で、お団子やススキを用意して【お月見】の真似事をしたことが一度だけあるワタシはそんなコトを思い、【お月見】の企画を独自にスタートさせたのです。

【お月見】のメインイベントともいうべき十五夜は、“中秋の名月”とも呼ばれていますが、ググってみると、今年2020年の十五夜は10月1日でした。 【オンライン夏合宿】を終え、秋のイベントを決める話し合いは早めからスタートしたものの、先にお伝えしたように議論は押して、季節は10月も終わる頃となっていました。
そうです、そうなんです! すでに十五夜からは、ほぼ1か月が経過しており、「しまった、遅かった、チャンスを逃したか!」そう思えました。



※ヒデキが編集会議の机上にあげた【お月見】の企画書。実は、ワタシが言い出しっぺなので、こうして予告記事を書いて皆様にお伝えしている次第です。すでに十五夜は過ぎていたが、この企画を思いついた10月29日、奇しくもその日は十三夜の前日だった!


しかし、よくよく調べてみると【お月見】は、

1. 旧暦の9月15日十五夜(じゅうごや) 
2. 次が旧暦の10月13日十三夜(じゅうさんや) 
3. そして、そのあとに旧暦10月10日十日夜(とうかや/とうかんや)

と、3回あることがわかりました。 「へ~、そうだったのか~!」

十五夜は、空気の澄んだ秋の美しい月を鑑賞しながら、秋の収穫に感謝する中国から伝わった行事だそうです。昨年入社した中国出身の新人プランナーの女性は、親戚一同が集まって月を観る行事を毎年行っているそうです。

十三夜は、日本で生まれた風習で十五夜に次いで美しい月と言われており、栗や豆の収穫祝いでもあるため、“栗名月”や“豆名月”とも呼ばれるそうです。

■そして十日夜は、稲刈りを終え山に帰る田の神様をお見送りする行事だそうです。
春の【お花見】が、山から田に神様をお迎えする行事でもあったと春の予習で知っていたので、対を成すイベントとして「我々が行うにはふさわしい秋の季節行事ではないか!」とも感じました。

参考『 HP: All About 暮らしの歳時記』より https://allabout.co.jp/gm/gc/426590/

また奇しくも、旧暦の10月13日は、この企画を思いついた翌日、2020年10月29日だったのです。
そして、3日後の10月31日は、10月1日に続く今年2回目のブルームーンというタイミング!
予報でも、ここ数日は空気が澄み、秋晴れの夜空が期待できる週末を迎えるタイミングでした。
そうとわかったら、居ても立っても居られず、一眼レフカメラとレンズ数本、そして寝袋と仕事用のPCをクルマに積み込み、月が良く見えそうな西伊豆に車を走らせていました。



※2020年10月29日 昇ったばかりの“十三夜の月” 西伊豆のとある港町にて撮影。 月光にきらめく海面とくっきりと月明りで浮き出た山の稜線がキレイだなあ。



「まずは自らお月見してみよう!」と、秋晴れでくっきりとお月様が見える空の下、港町を見下ろす峠道にある展望台で “一人のお月見” を体験しました。

翌日の編集会議は、車中からオンラインでつなぎ、この奇遇なタイミングの巡り合わせも同時に伝えながら、「今夜からこの企画をスタートさせよう!」と【お月見】の企画をプレゼン。
このスペシャルな週末の夜は、空を見上げてもらうことをノムログスタッフみんなにお願いし、編集会議上での合意を得て、正式にのイベントは【お月見】と決まったのです。

そしてワタシは、来るべき『新・空間歳時記』としての【お月見】の実行企画のネタづくりをしようと、週末に入るその晩も西伊豆で “一人のお月見” を続行したのでした。
 

乞うご期待!
『新・空間歳時記』がお届けする秋の【お月見】企画。 

具体的なその内容は、もう少し【お月見】のルーツや行事に秘められた意味や意義などを掘り下げて調べ、理解したうえで、現代にマッチしたスタイル(もちろんオンライン開催を念頭に置きながら)を模索しながら準備して、十日夜または11月の満月の日に実施する予定です。
その模様はまたこのブログ上でお伝えしたいと思います。



※港町が見渡せる峠道沿いの展望台駐車場にて、十三夜とその翌日の夜 、”一人のお月見”  を実行すべく2晩を過ごす。
すぐ近くで鳴く野生の鹿の声を聴きながら、ちょっとしたテクニックを駆使したお月様撮影を実施。
誰もいない幻想的な環境、北東の風が冷たく感じる頃、クルマのサンルーフから注ぐ明るい月光を浴びながら寝袋に包まった。



ちなみに、今年2020年の十日夜は11月24日です。(満月ではありません、真ん丸のお月さまは11月30日ですよ)
皆さんも是非、晩秋の夜空を見上げてキレイなお月様を楽しんでくださいね。

以上、“意外なロマンチスト・ヒデキ” がお伝えいたしました!

 
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