空間と体験の可能性を追求する乃村工藝社のオウンドメディアnomlog(ノムログ)。
梅田 晶子 ソーシャルグッド戦略室 木のこと担当プランナー
ソーシャルグッド戦略室 木のこと担当プランナー

『森街ドア』―― 森の人と仕事を

2020/01/22

乃村工藝社グループ「フェアウッド・プロジェクト」


乃村工藝社グループでは、CSV活動の一環として「フェアウッド・プロジェクト」に取り組んでいます。
この活動と、そこから気づくさまざまなことを、一担当者の視点で書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

乃村工藝社グループ「フェアウッド・プロジェクト」とは

乃村工藝社グループ「フェアウッド・プロジェクト」は、
空間づくりに欠かせない材料の一つである“木”に着目し、
地域の木を活かして使うことを学びながら、
自然との付き合い方、モノづくりのあり方を見つめなおしていくグループ横断的な取り組みです。
地域の木を用いた心地よい場づくりを通じて、豊かな森と社会を未来へ受け渡していくことへ
貢献できることを目指しています。

その前身は、2010年に始まる「環境ソリューション委員会」。
そして、弊社出身 佐藤岳利さんが起業した株式会社ワイス・ワイスの「グリーンカンパニー宣言」に共鳴し、
同年に「フェアウッド応援宣言」をしたことが本格的なスタートになります。
フェアウッド(合法・持続可能な木材)を積極的に使用するとともに、
高リスクな木材の排除に努めていくことをうたったものです。
策定にあたっては、フェアウッド・パートナーズ(一般財団法人 地球人間環境フォーラム、国際環境NGO FoE Japan による共同プロジェクト)に支援いただきました。
それ以前にも、地域産材の多様な魅力を引き出すデザインや、
生物多様性保全に配慮した企画等、実務を通じた取り組みが個人の意志で進められていましたが、
この宣言を機に、そんな有志が姿を現し、一つにつながって動き出しました。


Photo:自然と人の共創 多様な生物が暮らす「速水林業 大田賀山林」(三重県)
撮影:野村 由多加

 

フェアウッド・プロジェクトの想い

森から街へ、木を使ってモノづくりを行うウッドバリューチェーンの中で、弊社は川下近くに位置します。
そして、事業主体様、利用者様だけでなく、山元から制作・施工まで、
各工程の方々と直接対話をしながらプロジェクトを進める機会も多くあります。
全国各地で推進にあたるその担当者一人ひとりが、何を考え、
仕事を通じて出会う方々と何をお話しするかは、
小さいようでいて、実はとても大切なことなのではないかと思っています。

私たち、街に住み、働く者は、日々の暮らしの中で自然を感じる機会が少なめです。
でも、街を構成するのは、各地から集まったかつて“自然”だった様々な素材。
そして、全国の故郷から来られてここで活躍する方々も多く、またそうでない人の心にも、
仕事やプライベートで出会った様々な地域が、心の故郷となって存在しています。

日々の仕事の中で、“木”を糸口にすると、木が生きてきた林業地、代々続く森林所有者・林業家、
木材の価値を高める原木市場、森を育む心意気の製材所…と、人と人、地域がつながり、
自然も人も活かすモノづくりとは何なのか、仕事とは何なのかを、目の当たりにすることになります。
いま私たちの手元にある素材、身の周りのモノ、自分たちの仕事が、その延長上につながって見えてきます。
そしてそれは、心の底に響く、とても、楽しく、うれしいことでもあります。
森に行くと元気になるといいますが、それは、登山やレジャーだけではないようです。
産地と出会うことで、今の仕事が、暮らしが、変わらない日々が、少し違って見えてくる。
発見と喜びが増えてくる。
それが木の力なのではないでしょうか。
木は、私たちに創造力の使い方を教えてくれている先生のような気がしてなりません。

森と木に関する経験値を増やしつつ、諸先輩方に木のことを人間の言葉でも教わりながら、
一緒に学び、考え、発見していくことができれば、とてもうれしく思います。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。




 
梅田 晶子 ソーシャルグッド戦略室 木のこと担当プランナー
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