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中里 耕治 ステイケーション・プランナー
ステイケーション・プランナー

コロナ禍における 新たな“旅スタイル”を体験する

2020/12/21

コロナをきっかけに体験した
ステイケーション & マイクロツーリズム

 今年の2020年3月頃といえば、日本における新型コロナ拡大期。
政府による緊急事態宣言期間中は、 弊社でも国内出張は禁止となり、個人旅行にも行けない状態を余儀なくされました。その中で、新たなデスティネーションとして浮上したのが、近年続々とオープンしている都内近郊のデザインホテルや、ライフスタイルホテルです。
 この時のホテル宿泊体験をきっかけに、ここでは「ステイケーション」「マイクロツーリズム」について考えてみたいと思います。

#ステイケーションとは?

 ところで皆さんは、「ステイケーション」という言葉をご存じでしょうか?
 「ステイケーション」とは、Stay(滞在)とVacation(休暇)を組み合わせた造語で、どこか遠くに出かけて過ごすのではなく、自宅や近場で過ごすことを意味します。

 もともと欧米発の造語ですが、数年前から日本でもこの言葉を耳にするようになりました。さらにコロナ禍を経て、「近場で過ごすこと」に価値を見出すようになってからは、言葉だけでなくライフスタイルの1つとして浸透してきたように思います。


 

#マイクロツーリズムとは?

 次に「マイクロツーリズム」ですが、自宅から1~2時間程度で行ける近場(近距離圏)への旅行を指しています。近場と言っても、交通手段(車・自転車・徒歩・電車など)によってその距離圏に幅があり、意外と広範囲なツーリズムとも捉えられます。また「ツーリズム」という言葉がついていることから、観光を楽しむというニュアンスが、より強く感じられます。
 


 

#マイクロツーリズム = ステイケーション?

 似たようなイメージを持つこれらの言葉ですが、“近場で過ごす”という意味では、「マイクロツーリズム」と「ステイケーション」は、ほぼ同義だと思います。しかし「マイクロツーリズム」が、どこか面的に拡がりがあり、エリアを楽しむイメージを持っているのに対し、「ステイケーション」という言葉は、面に点在するスポット・スポットで、時間の過ごし方を楽しむ。そんなイメージを持ちました。
 


 

Myステイケーション&マイクロツーリズム

今回は、乃村工藝社A.N.D.がデザインに関わったHAMACHO HOTELに宿泊してみることにしました。

HAMACHO HOTEL

*「HAMACHO HOTEL」の客室の1つプレミアムテラスルームと、1階にあるダイニング&バーSESSiONは、乃村工藝社A.N.D.がデザインしました。

【施設の特徴】

・ホテル・店舗・賃貸住宅からなる複合施設のホテル部分
・「『手しごと』と『緑』のみえる街」がコンセプト
・日本橋浜町の街づくりを担う中核施設

ステイケーション at HAMACHO HOTEL

 このホテルは、グリーンに覆われた外観が特徴的で、遠くからでもよく目を惹きます。そしてグリーンの効果なのか、このホテルにはどこか「ホテル然」とした印象がありません。エントランスから中に入ると、スタイリッシュでありながら、カジュアルで温かみのある木質の空間が広がります。

 客室には、デザイン性の高い小物や家電製品、肌触りのよいルームウェアが用意されており、「手しごと」をコンセプトとする、このホテルならではの拘りを感じました。
(アメニティの一部は、ホテル1階ロビーでも販売されています。)

 そして、このホテルには、街の人が気軽に立ち寄れる要素が備わっています。その要素となるのが、ホテルに併設されている2つの個性的な店舗です。

 その1つであるブルーノ―ト・ジャパンがプロデュースするダイニング&バーSESSiONは、コロナ禍で営業面での制約はありつつも、大人が集うアンカーレストランとして、浜町エリアの新しいイメージを発信しています。

SESSiON


 もう1つのnel CRAFT CHCOLATE TOKYOは、カカオ豆からチョコレートになるまで一貫して製造を行う、Bean to Bar(ビーントゥーバー)の手法を特徴としたチョコレートショップです。製造工程が見える空間デザインと、山椒や柚子といった和の素材を使った商品が印象的で、ここでも「手しごと」への拘りを感じることができました。

nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO

日本橋浜町エリア

【エリアの特徴】

・人形町や水天宮に隣接し、隅田川に面した“奥”日本橋エリア
・オフィスと集合住宅が建ち並ぶ、閑静な街
・歌舞伎で有名な明治座と、中央区最大の浜町公園を有する

マイクロツーリズム ㏌ 日本橋浜町エリア

 次は街に出てみましょう。HAMACHO HOTELのある浜町エリアは、日本橋エリアの中でも一番奥まったところに位置しています。よって何か目的がないと、なかなか出向かないエリアではないでしょうか。



 そんな日本橋浜町エリアですが、隣接する人形町エリアとともに、知る人ぞ知るグルメスポットとして注目されています。このエリアの飲食店をネットで調べてみると、評価の高い飲食店がボコボコとヒットし、この界隈の飲食店レベルの高さを物語っています。

 日本橋浜町エリアには、例えば、渋谷の伝説の立ち飲み屋「富士屋本店」の系列店があり、こちらのワインバルは、連日賑わいを見せています。その他にも、浜町エリアならではの個性的な店が点在しているので、是非探してみてください。

 また、お隣の人形町エリアは、石畳こそないですが、神楽坂のような落ち着いた雰囲気とともに、老舗飲食店からカジュアルな居酒屋まで、多種多様な飲食店が集積しています。「甘酒横丁」は、思わず飲まずにはいられなくなる通り名です。

 HAMACHO HOTEL滞在期間中は、浜町と人形町エリアを散策しながら、落ち着いたこの街の雰囲気とともに、フードツーリズムを楽しむことができました。

“異日常”を楽しむ。ステイケーションのすすめ

 今回はホテル宿泊体験を通して、東京の近場でも驚きや発見があり、楽しめる要素があることがわかりました。また、非日常でありながら、日常の延長でもあるような不思議な感覚を覚えました。それは日本橋浜町エリアから、それほど遠くない場所に住む自分にとっても、新鮮な気づきでした。

 「マイクロツーリズム」「ステイケーション」は、“日常”と違った空間や時間を楽しむという意味では、“非日常”の側面があると思います。一方で「近場」という意味では、“日常”の延長にもあることも事実です。
 日常の延長。だけどいつもとは違う日常。「ステイケーション」には普段と異なる日常=“異日常”を楽しむ要素があるのかもしれません。

 最後に、今回の体験をもとに「ステイケーションを楽しむポイント」をまとめてみました。

Withコロナだからこそ、近場で過ごすことに価値を見出す時代。
皆さんも自分らしいステイケーション・スタイルを、探してみてはいかがでしょうか?

●乃村工藝社グループが手掛けたライフスタイルホテル空間の実績です。こちらも是非ご参考に!

 ・HAMACHO HOTEL
 ・モクシー東京錦糸町
 ・MUJI HOTEL GINZA
 ・hotel koe Tokyo
 ・青山グランドホテル
 ・ザ・ホテル青龍 京都清水
 ・季楽 京都 本町

中里 耕治 ステイケーション・プランナー
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